はじめに

プルーフオブステーク

仮想通貨にプルーフオブステークを採用するということはその設計選定において疑問視されている設計上の選択肢です。しかし、我々はこれをあえて採用することにしました。というのも安全な投票を導入するためのメカニズムを追加でき、スケーリングを行える余地があり、かつよりエキゾチックなインセンティブの仕組みを取り入れられるためです。

我々のプルーフオブステークプロトコルはウロボロスと呼ばれ、エディンバラ大学の Aggelos Kiayias 教授が率いる5つの学術機関2の優秀な暗号学者のチームによって設計されました。ウロボロスがもたらすイノベーションとは 厳格な暗号化モデルを使用した安全証明だけではなく、多くのプロトコル構成の機能を強化できるモジュラーであり柔軟な設計です。

このモジュール化により、委任機能、サイドチェーン、閲覧可能なチェックポイント、シンクライアント用のより優れたデータ構造、様々な乱数生成方式、多様な同期方式など豊富な機能が実装可能となります。ネットワークは数千から数百万、さらには数十億のユーザーが関与により発展していくため、そのコンセンサスアルゴリズムの要件も変更されます。したがって、これらの変更に対応するために十分な柔軟性があることが不可欠であり、それによって仮想通貨を将来性のあるものにします。


Footnotes

2: コネチカット大学、アテネ大学、エディンバラ大学、オーフス大学、東京工業大学